ポンポン山に咲く花 ’19.11.7 晴のち曇

 秋晴れに誘われて、今日もキチジョウソウに出会ってこよう、とポンポン山に向かいました。紅葉はもちろん、まだまだ先だと分かっていますから、樹木たちの果実で秋彩を楽しみます。それにしてもキチジョウソウの花はいつまでも楽しませてくれます。この名のとうり、開花に出会えばその身へ吉事が逢えるという吉祥草が和名のようです。今年はこれだけ何度も出会いましたから、きっと目出度い吉事に出会いたいものだと、ひとり心待ちにしています。笑

 
 (キジカクシ科キチジョウソウ属) 

 ハダカホオズキがまだまだ綺麗な真っ赤な実を下げて湿っぽい山肌で、ただひとり輝いて見せてくれています。この種は全体に毛が全くない多年草の草本です。花期は8~9月ですが、1cmにも満たない小さな白い花がうつむき加減にぶら下がって咲くのですが目だたず、ハイカーにはほとんど目に入りそうもありません。しかし、秋も深かまる11月ころには、全く毛のない実がじつに綺麗な色あいで、それに真っ赤な実が、一番に目に飛び込んでくるのです。

 赤く熟した果実の液果は球形で径6~7mmと小さいのですが、見事な赤色が人の目を寄せつけます。ホオヅキは萼が膨らんで、果実を包むのですが、このハダカホオズキの萼はわずかに膨らみますが、ホオズキ属のように果実を包むまで膨らむことはありません。このように実がホオズキのように袋に包まれず、裸であることからこの名があります。他にもいろいろな姿があってナス科は楽しい仲間たちです。とりわけ、イガホオズキは面白い姿ですよ・・。

 
ハダカホオズキ(ナス科ハダカホオズキ属) 

 続いて木本類の果実たちです。最初はナナカマドの実も綺麗に色づいてきたようです。日当たりがよければこのようにびっしりとつけた果実が鮮やかに真っ赤になるようです。そして、ナナカマドといえばこの和名は、"大変燃えにくく、七度竃に入れても燃えない"ということから付けられたということが植物学者の牧野富太郎から出て、この説が広く流布しています。もっとも現実にはナナカマドの薪は良く燃えるとの説もあるようです。

 このナナカマドはバラ科の落葉高木で、7~10mですが、その中でもこのナナカマドが一番背が高くなるようです。それに低山から亜高山帯まで広く分布するために、広く名が知られているようです。特にナナカマドの秋の紅葉や果実の美しさはよく知られ、街路樹でもナナカマドの綺麗な光景が極上の素晴らしさです。

 
ナナカマド(バラ科ナナカマド属) 

 その他に楽しめた果実たちもご覧いただきましょう。

         
 キリ(キリ科キリ属)遠すぎて残念・・   ツルシキミ(ミカン科ミヤマシキミ属)雄株冬芽     マンサク(マンサク科マンサク属)ようやく裂開
         
クロソヨゴ(モチノキ科モチノキ属)鋸歯あり     ヤブコウジ(サクラソウ科ヤブコウジ属)十両    サルトリイバラ(サルトリイバラ科シオデ属)
         
 クロバイ(ハイノキ科ハイノキ属)冬紫黒色へ    ヒノキバヤドリギ(ビャクダン科ヒノキバヤドリギ属)    ツルマサキ(ニシキギ科ニシキギ属)実皆無
         
ムラサキシキブ(シソ科ムラサキシキブ属)無毛     ヤブムラサキ(シソ科ムラサキシキブ属)毛密生   イヌブナの杜、紅葉はまだ先でしょう・・ 
    ←はモチノキの熟した果実、モチノキ科は
黒のイヌツゲ以外が赤色で完熟となります

→はニシキギの熟した果実、枝に翼あり、無
いのはコマユミと名が変わります

この二点の自然種はほとんど見られない
ため植栽ものを撮りました 
   

10/30キチジョウソウ ホームヘ 11/09.タンキリマメ







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