比叡山に咲くツルキンバイ、カヤラン ’20.5.1 晴のち曇

 外出自粛のこの時期なのだが、辛抱しきれず気がひけながら小さくなって電車で山へ出かけてしまった。多くを語らないでおこう・・。それは比叡山で咲くことを初めて知ったツルキンバイ・カヤランに出会うためだった。

 
 ツルキンバイ(バラ科キジムシロ属)

 バラ科のキジムシロ属の種はどれも似ているのでややこしい。とりわけ花は極めて酷似するので、葉の形や葉裏の色などの様子、匍枝の有無などで、葉がやっぱり同定ポイントとなろう。なかでも、ツルキンバイの花期は4~6月と早めで、花は直径1.5~2cmと大きめである。こちらの3小葉は菱形で鋸歯が粗く、その尖りがハッキリすることも特徴的だ。それに葉の質が薄いことや、小豆色の細長い匍枝が目立つのも分かりやすいだろう。

 また、イワキンバイは山地帯から亜高山帯が分布の中心になる。こちらの花期は6~8月とやや遅めであり、花の直径約1cmで小さめである。また3小葉の鋸歯は低く、葉裏が白っぽくなる点も目安になる。でも、葉の最たる特徴は3小葉の種のうちでは、花茎に葉がついて葉数も3~5個となるのが唯一の相違点であろう。

 

 カヤランの咲く何ヶ所かを聞いてはいたが、ただ一つだけ離れた箇所での個体だけが咲いていた。運悪くそれがボケていたのが大きな失敗だった。返す返すも残念だったが、これもまさに己の精進の悪さだろう。来季まで不徳の致すところと諦めよう。笑泣き

 
カヤラン(ラン科カヤラン属) 

 その他の草本類たちも、早春花の次の二番手花だろう・・。

         
クリンソウ一輪だけ咲き~     ムラサキサギゴケが至る所へ   イカリソウがもう終わり 
         
 ボタンネコノメソウの残花    まだ咲き残りのヤマルリソウ満開    マムシグサは咲き初めのよう

 木本類の今日の主役はウスギヨウラクだった。

     
 ウスギヨウラクが方々で満開となり~   ツゲにも若い果実が成長~ 
     
 目立たないウスノキも咲き初め   イワナシも若い果実 

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