京都西山に咲く花 ’17.6.3

 まずはこの時期バラ科キイチゴ属が果実の熟し時季であるようだ。そもそもキイチゴ類は我が手持ち図鑑によれば全国に36種が掲載されている。この内でこちらは全国あちこちで見たと思われる種をあたってみれば26種となっていた。しかし、我が裏庭あたりでは10種に満たないだろうか。今回見られた4種の果実からの観察としよう。まずはクマイチゴ以外にナガバモミジイチゴ、ニガイチゴ、コジキイチゴであったが、それらの果実の様子からである。

         
 クマイチゴの果実は赤熟する。葉は掌状に3~5中裂し、葉柄の長さは3~8㎝で茎に棘あり無毛

 続いて見られたのはナガバモミジイチゴにニガイチゴであるが、これらは山歩きする方には普通に目にされる種のために果実のみとしたい。。

     
 ナガバモミジイチゴの実は橙黄色    ニガイチゴは赤熟する

 続いて、まだ果実が熟していなかったコジキイチゴである。

         
コジキイチゴの残り花と緑の実はもうすぐ実は黄赤色に熟し、小葉は2~4対つく茎には紅紫色の腺毛が密生し棘もつく 

 もっとも今回徘徊した西山に見られる種は、これら以外にクサイチゴ、ビロードイチゴ、フユイチゴにミヤマフユイチゴなども分布しているが、今後出会えばその都度追記したい。いずれにしてもキイチゴ類の果実は熟せばほとんどが食すこと可能であり、今日もしっかり味見をさせて頂いた。笑


 続いてはキイチゴ類以外についてみよう。まずはシソ科ムラサキシキブ属であるが、こちらは他に比較的出会える種はヤブムラサキ、コムラサキ等があるが、この山域においてはコムラサキは見ていない。

     
ムラサキシキブの葉全体に鋸歯、花は葉腋から集散花序を出すのが特徴 
     
ヤブムラサキは葉裏に特に白色星状毛が多く、花の萼にも毛多く、実時も残る 

 なお、花序は上記二種とも葉腋から集散花序を出すが、コムラサキは葉腋のやや上から花序を出し

   また、二種はふちの鋸歯が細かく、全体につくが、コムラサキはふちの上半部だけに粗い鋸歯となる。


 続いて、ツツジ科スノキ属のスノキとウスノキの若い果実の成長具合である。

     
 スノキの丸い実は赤いが最後は黒熟   ウスノキはこの後は赤熟し、実に稜あり 



 最後に草本類である。

 まず、キジカクシ科アマドコロ属のナルコユリだが、同定ポイントは茎に稜角がなく丸いのが特徴であろう。次の二つの個体は5月4日から現認しているが、蕾をつけてから花冠先がわずかに開くまでに1ケ月もかかったが、日当たりもよくなく、土壌もあまり栄養価が多くないからなのだろうか。それに残念なことは、最初は軽く10株以上はあったのだが、どうやら鹿餌となっているようで、この様子だときれいに満開状態になれるのか心配で夜も眠られない。笑

     
なんとか残った両者ともに満開まで残れるのだろうか・・ 


 次はセリ科のヤブニンジンとヤブジラミである。

     
ヤブニンジンの果実   花は↓より早咲きで画像は4/28のもの 葉は↓よりやや粗い切れ込み 
     
 ヤブジラミの果実  こちらは開花がやや遅いが残り花 葉の切れ込みは↑より細かい 

 アカネ科ツルアリドオシ属のツルアリドオシはほとんどがまだまだ赤い線形の蕾ばかりだったが、一株の一輪のみが開花していた。これからしばらくで満開となってくれることだろう。それに加えてラン科ツレサギソウ属のオオバノトンボソウはまだまだで、開花は6月下旬から7月上旬くらいとなろう。

   
 ツルアリドオシが片方のみ咲き初め オオバノトンボソウの花はずっと先だ 

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